腰痛関連Q&A
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腰痛関連でよくある質問と回答①
Q
なんで幅広い年代で腰痛って起こってしまうんですか?A
年齢層で見てみると、青年期はスポーツによるもの、壮年期は仕事の負担によるもの、中・高年期は加齢に伴うものが多い傾向があります。①青年期
・どうしてもスポーツをハードワークにやり過ぎてしまうと、筋肉に傷が入ってしまいます。それが修復する前にまた、負荷をかけすぎると筋肉が限界を迎え、怪我をしてしまいます。また、ゲームやスマホの時間が長くなり、悪い姿勢を長時間とってしまうことも原因です。
予防としては、やはりストレッチや休憩を挟みながらゲームやスマホをする事がとても大切です。②壮年期
・ここ近年デスクワークによる腰痛がどうしても増えてしまっています。人が1番負担が大きい姿勢が長時間座っている事です。人の頭の重さは成人で約5キロほどあります。ボーリング玉と同じぐらいの重さになるので、長時間座っていると正しい姿勢をとっていても必ず猫背になってしまい、腰に負担がかかっています。③中・高年期
人とは必ず歳をとっていく生き物です。中・更年期の腰痛の主な原因は著しい筋力低下が挙げられます。なので一度腰を痛めると、長い期間治らないで、最悪の場合歩けなくなってしまう方もいらっしゃいます。筋肉は骨にくっついていて連動して動いています。筋力が低下すると骨を支える力が弱くなり、骨盤などがとても歪みやすくなってしまいます。 -
腰痛関連でよくある質問と回答②
Q
ヘルニアになるとなんで痺れが出るんですか?A
そもそも、ヘルニアとはラテン語で飛び出すという意味があります。人間の背骨(脊椎)は、24個の骨(椎骨)で構成されていますが、その椎骨と椎骨の間に椎間板というクッションの役割があるものがあります。
その椎間板を構成しているものが、卵で例えるなら、中心の黄身の部分にあたる髄核と、その周りの白身にあたる繊維輪で構成されています。
痺れが出る原因として、椎間板の髄核(黄身にあたる)が正常の位置から逸脱して飛び出すと坐骨神経を圧迫して痺れがでます。
椎間板ヘルニアの発生原因には個人差もありますが、次のようなものがあげられます。
・ 日常的に仕事や子育てなどで中腰の姿勢が多い。
・重たい荷物を持つたり、腰を強くひねったりすることが多い。
・猫背など、姿勢が悪い。
・長時間椅子に座っている(デスクワークなど)。
・肥満などで腹筋が弱い。
・ハイヒールなどのかかとの高い靴を好んでよく履いている。
いずれも共通することは、背骨、特に腰に負担がかかっているという事です。
ヘルニアの予防や治療には生活習慣の見直しも重要なカギを握っています。
腰椎椎間板ヘルニアは神経が圧迫されている状態なので、激痛が走ることや、最悪の場合は神経がマヒして脚が思うように動かせなくなる恐れもあります。 -
腰痛関連でよくある質問と回答③
Q
なんで季節の変わり目に腰痛が出る人が多いんですか?A
季節の変わり目には気温がとても変化します。
寒暖差が大きくなると、内臓がとても疲れやすくなり、内臓が疲れることによって、筋肉にも負担がとてもかかります。そして硬くなってしまいます。
なぜ内臓が疲れやすくなるかと言うと、実は自律神経の乱れが起こっているからです。
自律神経とは人の身体の中で唯一24時間寝ている時も働き続けている神経です。
交感神経と副交感神経を合わせて自律神経と呼びます。
交感神経の役割が興奮の刺激を全身に伝える神経で、主に日中活動している時に働いている神経です。
副交感神経の役割が主にリラックスしている時に働く神経です。
内臓が働く際も当然、自律神経も働きますので、寒暖差が大きくなり、交感神経、副交感神経のバランスが乱れ、内臓にストレスがかかると、筋肉も硬くなってしまうというメカニズムです。
当然、筋肉が硬くなってしまうと関節も歪みやすくなってしまうので、骨盤を整えたり、筋肉を緩めたりする施術が必要になってきます。
予防としては、ホームケアも大事ですので、程よく運動やストレッチするなどをする事でストレスを解消すると、自律神経も乱れにくくなりますし、筋肉の柔軟性も保ちやすくなります。 -
腰痛関連でよくある質問と回答④
Q
今までに一年に一回のペースでぎっくり腰をしているんですが、なんであんなに何日も激痛が続くのですか?A
そもそもぎっくり腰になる原因として、椎間関節、仙腸関節と言われる関節が歪んでしまい、実は同時に椎間靭帯と言われる靭帯を損傷してる場合があります。
非常に強靭な靭帯であるので、少し損傷するだけでも、激痛を伴います。
激痛が出ていると言うことは、炎症も当然起こっているので、ぎっくり腰になってしまったら、すぐにアイシングをする必要があります。
アイシングする際のコツとしては、出来ればアイスノンではなく、氷嚢に氷と少しの水を入れて冷やす方が深部まで冷やす事が出来ます。
もし氷嚢などがなければビニール袋を2枚重ねてそこに同じ様に氷と少しの水を入れて冷やすと良いです。
ここでポイントととして、アイスノンで冷やす場合は皮膚に直接当てて冷やすと、凍傷してしまいますので、タオルなどを巻いて冷やします。
氷嚢やビニール袋に氷を入れて冷やす場合は直接当てて頂いても、凍傷することはありませんので、その方が炎症は抑えやすいです。
炎症が落ち着いて、日常生活である程度の支障が無くなってきたら、関節の歪みを施術して治す必要があります。
そして、当然関節周りの筋肉もぎっくり腰をすると防御反応として、ガチガチに固まってしまいますので、緩める必要があります。 -
腰痛関連でよくある質問と回答⑤
Q
腰痛を自分で改善する方法はありますか?A
腰痛に関わる主な筋肉として、3つほどあります。そして、その筋肉の詳しいストレッチ方法をお伝えしますね。①腸腰筋
股関節の深部にあるインナーマッスルで、腰を前に曲げる時に使う筋肉なんですが、デスクワーク中心の生活などを続けていると縮こまってしまいます。【ストレッチ方法】
1. 足を前後に開き、後ろ側の足で膝をつきます
2. 両手を前側の足の膝に置き、少しずつ上体を前にスライドさせます
3. ゆっくりと元に戻します
4. 反対側も同様に行います②腰方形筋
腰の深いところにあり、腰椎を両側から支えている筋肉です。左右対称の筋肉なので、どちらかのバランスが崩れると片方の腰が痛くなってしまいます。
【ストレッチ方法】
1. 四つん這いの姿勢をとります
2. 息を吐きながら、ゆっくりと背中を丸めます
3. 四つん這いの姿勢に戻ります
4. 息を吸いながら、背中を反らしてお尻を突き出します
5. 1〜4までを5回繰り返します③脊柱起立筋
頭蓋骨から骨盤まで繋がっている長い筋肉になります。最長筋、棘筋、長肋筋の3つで成り立っています。そして背骨を真っ直ぐに保つ働きがあり、姿勢の維持に欠かせない筋肉です。
【ストレッチ方法】
1. 椅子に腰掛けて、背筋を伸ばします
2. 背筋を伸ばした状態で、ゆっくりと腰を後ろにひねります
3. 深呼吸しながら20秒間キープします
4. 息を吐きながらゆっくりと戻します
5. 反対側も同様に行います